■顎関節症治療から生まれたTCH是正(TCHコントロール)

 

歯を一本抜かれたことで、次から次へと歯を失うのではないかと心配に

 6年前、院長の「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」出版後、予想以上に歯のことで悩む患者さんからのお問い合わせがありました。レントゲン写真を撮らなかったり口腔内診査をせずにアドバイスはできませんから、費用が掛かりますが、50分間で3万円という料金で著者(院長)自身が対応する「医療相談」を設けました。6年間に多くの人が相談に来られました。
  最近では、一、二本歯を失ったことで、初めて歯の大切さに気付かれた患者さんが、相談に来られる傾向があります。たしかに、TCHリスクの高い人では、歯を失うことで、失った歯が負担していた力を残った歯が負担することとなるため、次から次へと歯を失うという負のスパイラルに入る可能性が高くなります。

 次から次へと歯を失い始めると大変な悩みとなります。残念なことですが、歯を失った時にはじめて歯の大切さを実感するのでは遅いのですが、その後の歯を失うことにストップをかける機会となります。TCHリスクの高い場合、まずは、「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版を熟読されてTCHの是正を実践してみてください。その上で、どうしても次々と歯を失う不安が拭えないようであれば、医療相談を受けられることも必要かもしれません。

新しく、本会の事務を担当することになりました渡邉晴美歯科衛生士です。よろしくおねがいします。

 今回、私の本「100歳まで自分の歯でおいしく食べよう!」が医歯薬出版から発売されました。歯科医院の待合室に置いていただき、患者さんに見ていただくことを目的とした、誰にでも親しんでいただける一冊です。TCHのことをわかりやすく書いています。その他に、WHOのデータから1日に推奨される砂糖最大摂取量のことや市販されている飲料のpHを実際に測定し、酸蝕症になる危険性を調べました。定価は税込み3240円です。

 5月に出版された「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版(講談社)とこの本が出版されたことで、TCHを世の中に広めるために予定していた2冊の本が揃いました。この機会に、齋藤博歯科医師から、永らく活動を中断していた本会の活動を再開するように指示され、事務局を担当することとなりました。

 手始めに、講談社刊の「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版を読んでいただき共感された歯科医師・歯科衛生士の方にお集まりいただき、話し合いをもてたらと考えています、予定としては、一度に2〜3人お集まりいただき、数回に分けて行えればと考えております。この企画は、後日詳しくアナウンスします。アナウンスする時期は、歯科医・歯科衛生士さんがこのホームページを見てもらえるようになり、こちらの想定したアクセス数を超えた時点で行います。そのためにも、ホームページの内容を書き直してゆきます。まずは、アクセス数の多い「TCH是正咬合療法」のページから開始します。ぜひとも頻繁に見てください。

「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版が講談社から新発売。

 

 6年前に発売された「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」が改訂新版として発売されました。今回の改訂では、広く認知されるようになったTCHの是正を日常生活に活かし、歯の寿命を延ばす具体的な対策を説明しています。

TCHリスクの高い人は、本当にTCHコントロールが必要でしょうか?

 強度なTCHのある人は、ご自分にTCHがあることが自覚することなく、様々な困った症状で悩まされています。 例をあげると、口が大きく開かなくなったり、開けにくくなる、口を大きく開けようとすると痛みがある、口を開けようとするとカクンと音がする、こめかみ辺りが傷む、頭が重いような感じがして鎮痛剤が手放せない、肩こりや首筋のコリが激しいから始まり、入れ歯が短期間に合わなくなる、奥歯がよく腫れる、歯の磨耗が激しい、歯がよく欠けることがあるなどの症状です。 こうした症状に、TCHが深く関わっており、TCHコントロールが出来るようになれば、症状が改善します。まずは、ご自分のTCHリスクを知り、改善することが必要です。詳しくは、講談社刊「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」改訂新版をお読み下さい。

 

本会の歴史を、事務局の渡邉晴美歯科衛生士が説明します。

 

 2003〜2004年に、木野孔司元東京医科歯科大学准教授の所属する顎関節症治療部でTCH(Tooth Contacting Habit )という言葉が生まれました。TCHの基本概念は、東京医科歯科大学と慈恵医大病院に来院された数千人の顎関節症患者さんのアンケート調査の結果から発見されました。TCHとは、Tooth Contacting Habitの略称で、「上下歯列接触癖」のことです。

 TCHが、顎関節症治療に新しい幕開けを

 TCH是正が導入される以前の顎関節症治療法としては、マウスピースを患者さんに装着させて痛みを緩和させる治療法が一般的でした。場合によっては、顎関節症治療として、口腔外科で外科手術も行われていました。しかし、TCHを発見した木野先生のグループは、TCH是正指導だけで、顎関節症患者を日常生活に困らない状態に回復させる治療法を開発しました。この治療法の開発で、難病と言われた顎関節症を、咬合調整やマウスピースを使わずに、指導だけで改善できるようになりました。

 「次世代の顎関節症治療を考える会」が、TCHを普及させる活動を開始

 TCHが顎関節症治療に有効であることとが解明されつつある段階で、、木野先生と大学の同級生、齋藤博歯科医師が、TCHを日常診療に導入する研究を木野先生と行ってきました。研究結果から、TCHが自分の歯を長持ちさせるために必須な要素であることが判明したため、木野先生の研究グループと齋藤博歯科医師が「次世代の顎関節症治療を考える会」を設立して、2010年8月のホームページ製作を機に広報活動を開始しました。当会の活動で、多くの人がTCHという言葉を知るところとなりました。 当会の活動の様子は、「研究活動実績」を参照してください。

 100歳まで生きる時代のための「TCH是正咬合療法」 

  木野先生と齋藤博歯科医師の10年以上に亘る共同研究で、TCH是正が顎関節症治療ばかりでなく、むし歯・歯周病予防や難症例の義歯治療などにも役立つことが解明され、生涯自分の歯を使う可能性が現実のものとして捉えられるようになりました。 このような目的で誕生したのが「TCH是正咬合療法」です。
  この治療方法では、予め患者さんのTCHリスクを診断し、リスクの高い患者さんについては、TCHコントロールを修得していただき、これからの時代話題になる可能性の高い「咬合違和感」発症のリスクを最大限に回避します。併せて、TCHリスクを減じたことで歯の傷む可能性が低くなるため、生涯自分の歯を使用できる可能性も高くなります。

本会の今後の展開は、木野先生と齋藤博歯科医師で築き上げたものを普及させ、

100歳まで自分の歯を残すことを現実にすることです。 


  人生100年時代、多くの人にTCHコントロールの重要さを認識していただき、生涯自分の歯を使っておいしく食べられる時代になって欲しいものです。自分の歯を生涯使えれば、再生医療やインプラントなどという最新技術も必要なくなります。今回発売された、「100歳まで自分の歯でおいしく食べよう!」医歯薬出版では、砂糖の摂取量や飲料による酸のトラブルといった食生活に踏み込んだ内容になっています。ぜひともお読み下さい。目からウロコが落ちる内容です。       

 


 

 

この会は、木野孔司准教授をリーダーとした東京医科歯科大学の顎関節治療部で研究・研修した歯科医師有志と齋藤博(サイトウ歯科)によって、TCHを社会に広める目的で、2010年に設立されました。過去6年の社会活動で、TCHが社会的に認知されるようになりました。木野先生が東京医科歯科大学を定年退職されたため、事務局の齋藤博(サイトウ歯科)が、この会を引き継ぎ、TCHを社会に広める活動を展開してゆきます。